医療・介護の悪質人材紹介の対策を強化 厚労省 お祝い金の規制を厳格化

慢性的な人材不足に悩まされている事業所の弱みにつけ込むような、悪質な人材紹介事業者への対策になればよいですね。

厚生労働省は医療、介護、保育などの分野の悪質な人材紹介事業者への対策を新たに講じる。24日に開催した「労働政策審議会」の部会で具体策を提案した。【Joint編集部】

いわゆる「お祝い金」を支払って転職を促す行為などの禁止を、職業紹介事業の許可条件に加える。この違反を継続・反復する事業者を、許可取り消しの対象として位置付ける方針だ。ウェブサイトなどの求人メディア(募集情報等提供事業者)に対する規制も厳格化する。


「お祝い金」の支給による転職勧奨は、2021年4月から職業安定法に基づく指針で禁止されている。ただ、違反を繰り返す悪質な事業者が一部にいるのが実情。転職する人を増やし、紹介手数料などを得る機会を多くする手法がとられることがある。


厚労省は今回、新たな対策でこうした違反の取り締まりを強化する。介護現場の関係者からも、「多額の紹介手数料が経営を圧迫し、職員の処遇改善に充てるお金が少なくなる」といった疑問の声があがっていた。公費や保険料を原資とする介護報酬が、一部の悪質な事業者に流れていく構図となっていることを問題視し、財務省なども対応を促していた経緯がある。

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